— Section 01

なぜ、社長の心から「先行き不安」が消えないのか?

社長が抱える先行き不安の正体は、ひとえに「未来の数字が見えていないこと」にあります。人間は、見えないものに本能的に恐怖を抱くようにできています。しかし、見えないからと目を逸らし、過去の成功体験や「勘と経験」だけに頼った成り行き任せの経営を続けていれば、いつか行き詰まります。

ここで気づいていただきたいのは、不安の多くは状況の悪さからではなく、経営者自身の「視点の欠如」から生まれている、ということです。目の前のトラブル対応やクレーム処理といった足元の業務にばかり忙殺され、顔を上げて全体を見渡す余裕を失っていませんか。経営者には、現場で汗をかくこと以上に、正しい視点で自社と市場を客観視することが求められます。
— Section 02

経営の舵取りに不可欠な「3つの目」を持てているか?

厳しい環境変化のなかで生き残るチェンジリーダー(ピンチをチャンスに変えられるリーダー)になるには、「3つの目」が不可欠です。

  • 鳥の目(全体を見る目・大局観):空高く飛ぶ鳥のように、市場全体や自社の立ち位置を俯瞰する視点。「自社はどこへ向かうのか」というビジョンや事業戦略を描くために必要です。
  • 虫の目(今を見る目・分析眼):草むらの虫を捕らえるように、現場の事象や数字の異常へ近づいてミクロに観察する視点。現場のムダや顧客ニーズの変化を見逃さないために使います。
  • 魚の目(先を見る目・変化眼):川の流れを読む魚のように、時代のトレンドや今後の潮流、需要の変化を先読みする視点です。

気づいていただきたいのは、この3つの目はどれか一つでも欠けると、経営のバランスが大きく崩れるということです。社長、最近「鳥の目」を忘れて現場の「虫の目」ばかりになっていませんか。あるいは立派なビジョン(鳥の目)を語るだけで、現場の厳しい現実(虫の目)から目を背けていませんか。この3つを行き来して舵を取ることこそ、トップの役割です。

— Section 03

経営が失敗しないための「5つの重要ポイント」をクリアしているか?

「3つの目」で自社を客観視できたら、次は安定した経営基盤をつくる仕組みづくりです。以下の5点が自社で機能しているか、社長ご自身で点検してみてください。

  • □ 1. 意識・行動・体質の革新が社内に浸透しているか? 目標をやり遂げる強い意志と実行力がなければ、どんな優れた仕組みも機能しません。
  • □ 2. トップ自らが先頭に立っているか? 計画的に業績を上げる仕組み(経営基盤)をつくるのは社長自身の仕事です。「誰かがやってくれる」という他力依存を捨てられていますか。
  • □ 3. 重要事項からの集中管理ができているか? 限られた経営資源を分散させず、重要顧客・重要ドメイン(事業領域)・重要改善事項に的を絞れていますか。
  • □ 4. 戦略と戦術の違いを理解し、スピーディーに対応しているか? 業績低迷の原因が「戦略」にある場合、現場の運用(戦術)だけでは壁を越えられません。狙う市場や顧客の見直しを、戦略的視点から素早く行えていますか。
  • □ 5. 各部門が連動した先読み管理体制があるか? 営業・現業・財務が情報連携し、確定した過去の損益だけでなく、未来のキャッシュベースで先読みできていますか。

ここで直視していただきたいのは、「現場の社員がどれだけ一生懸命に戦術を駆使しても、社長が描く戦略が間違っていれば成果は出ない」という残酷な事実です。だからこそ、経営トップが責任を持って正しい戦略を策定し、組織全体を連動させなければなりません。

— Section 04

成功する経営者が備えている「3つの要素」とは?

最後に、経営がうまくいくかを左右する、経営者自身の3つの要素をお伝えします。1つ目は「問題を解決しようとする意欲(情熱)」。2つ目は「問題を解決する能力(スキル)」。3つ目は「関係者とうまくやっていく能力(リーダーシップ・人間関係力)」です。

気づいていただきたいのは、知識やスキル以上に、まず「本気でこの目標を達成したい」というトップの強烈な意欲と情熱が重要だということです。社長自身が燃えていないのに、社員の心に火はつきません。トップの熱い思いがあって初めて、それは部下や周囲に伝わり、組織を協力させる力になります。逆に、トップが高圧的な態度をとったり、業績悪化を社員の責任にしたりすれば、部下は萎縮し、自主性は失われます。

— Section 05

見えない恐怖を拭い、「攻めの経営」を取り戻すには?

社長、経営は苦しいばかりのものではなく、本来は攻めることを楽しみながら行うものです。「3つの目」を持ち、先手必勝のマネジメント体制を敷き、情熱を持って社員を巻き込む。これを実践していけば、見えない未来への恐怖は薄れ、余裕を持って準備と対策ができるようになります。それは、外部に依存せず自社の力で業績を高められる「自力経営(自律的な企業体質)」へ近づくことを意味します。

経営の世界には「原因自分論」という言葉があります。会社がうまくいかない原因を環境や他人のせいにせず、すべて自分にあると捉える考え方です。結果を変えたければ、まず自分が変わる。自分が変わるからこそ、結果が変わります。

もし自社を点検してみて、「視点が偏っているかもしれない」「何から手をつけていいかわからない」と少しでも感じたなら、一人で抱え込まず、まずは当社の無料相談をご活用ください。客観的な視点から現状を一緒に整理し、社長が再び情熱を持って経営を楽しめるよう、具体的な道筋を一緒に考えます。

経営課題を一人で抱え込まず、まずは現状を整理することから始めてください。CNCでは、決算書や資金繰り、現場の状況を一緒に確認し、次に打つべき一手を具体化していきます。