銀行からの追加融資を「解決策」と勘違いしていませんか?
資金繰りが厳しくなったとき、多くの経営者がまず考えるのが銀行からの追加融資です。そして無事に融資が下りると「借りられたので何とかなった」と安心し、そこで経営改革の歩みを止めてしまう経営者が非常に多いのが現実です。
決断が1ヶ月遅れると、会社はどれほどの現金を失うのか?
では、新たな融資が受けられない、あるいは融資額が毎月の返済額に届かず、手元資金がどんどん目減りする状況に陥ったら、どうすべきでしょうか。
そのとき打つべき有効な手段が「リスケジュール」です。リスケジュール(返済条件変更)とは、銀行と交渉して一定期間、毎月の元金返済額を減額、あるいはゼロに近い状態にしてもらう手続きのことです。これにより、毎月の大きな資金流出を一気に抑えられます。
しかし多くの経営者は「もう少し様子を見よう」と、この決断を先延ばしにします。あるいは高金利の商工ローンに手を出したり、知人や親戚から無理に借りようとしたりしますが、これは避けるべき対応です。
直視していただきたいのは、「決断が1ヶ月遅れると、それだけ現金を失い、再生が極めて困難になる」ということです。たとえば毎月の返済額が500万円の企業なら、決断が1ヶ月遅れるだけで500万円の現金が手元から消えます。いざという時のための現金を残しておかなければ、立て直しの軍資金すらなくなってしまうのです。一般的に、早く動いて現状を直視できた会社ほど、打てる手は多く残されています。手遅れになる前に、銀行の返済を止める勇気を持つことが、会社を生き延びさせる第一歩です。
赤字事業から「撤退」する勇気を持てていますか?
リスケジュールで資金流出を止めても、事業そのものが赤字なら、結局は手元資金が減り続けます。そこで必要になるのが、企業再生(ターンアラウンド)に向けた抜本的な事業構造の見直しです。企業再生とは、単なるリストラではなく、業績不振の企業を根本から立て直し、再び成長軌道に乗せるための変革プログラムを指します。
その基本が「選択と集中」です。私自身の会社でも、かつて売上全体のわずか1%しか占めない事業を3つ、思い切って撤退させたことがあります。その3つはわずかに毎月利益が出ていたため撤退を躊躇していましたが、そこにとられる時間とエネルギーを考えたとき、残り97%の将来性ある本業に経営資源を集中させるべきだと判断したのです。
気づいていただきたいのは、「儲からない事業を捨てる決断ができなければ、本当に守るべき本業すら守れなくなる」ということです。過去のしがらみや「せっかく始めた事業だから」という個人的な思い入れだけで不採算事業を放置すれば、注力すべき成長分野に人材や資金を投入できず、会社全体の競争力が落ちていきます。企業再生で最も重要な戦略の一つは、勇気を持って「撤退」することなのです。
自力経営へ舵を切るための「4つの変革」とは何か?
会社を存続させる最大の目的は、銀行やコンサルタントなどの外部に依存せず、自社の力だけで継続的に業績を高められる企業体質、すなわち「自力経営」へ転換することです。そのためには、次の4つの観点から、順序を踏んで抜本的な変革を実行します。
1. 財務の改善:まずはリスケジュールや不要資産(遊休不動産・過剰在庫など)の売却で資金繰りを安定させ、止血を行う。 2. 事業の改善:不採算事業や非効率なエリア・商品から撤退し、自社の強みが活きる市場へ経営資源を集中させる。 3. 組織の改善:間接部門の効率化や、利益を生む人事評価制度の再構築を行い、生産性の高い組織へ変革する。 4. 意識の改革:これらすべてを可能にする基盤として、経営トップと全社員が同じベクトルを向き、目標達成へ取り組む意識をつくる。
最も厄介で、かつ最も重要なのは「経営者自身の意識改革」です。資金繰り悪化の原因を「景気が悪い」「銀行が貸してくれない」と他人のせいにしていては、何も変わりません。結果を変えたければ、まず経営者自身の心の在り方を変え、自ら腹をくくって「自分から変わる覚悟」を持つしかないのです。
ピンチをチャンスに変え、攻めの経営を取り戻そう
社長、企業経営は苦しいばかりのものではなく、本来は攻めることを楽しみながら行うものです。資金の行き詰まりという最悪のシナリオを回避し、自力経営へと舵を切る道は必ずあります。一人で抱え込み悩み続けても時間は過ぎ、選択肢は狭まるばかりです。
「銀行から追加融資を断られた」「自社のどこから手をつけていいかわからない」と少しでも不安を感じているなら、手遅れになる前に、まずは当社の無料相談をご活用ください。客観的な視点から現状を分析し、あなたの会社が再び不死鳥のように甦るための具体的な処方箋を一緒に考えます。あなたの「会社を守り抜く」という決意を、私たちが全力でサポートします。ご連絡をお待ちしております。
経営課題を一人で抱え込まず、まずは現状を整理することから始めてください。CNCでは、決算書や資金繰り、現場の状況を一緒に確認し、次に打つべき一手を具体化していきます。

